まりぉchanの秘密。
「お、真莉乃今日は早いお目覚めだね。」
廊下にでると健伍とすれ違った。
珍しいらしく、少しびっくりしていた。
……そんなにあたしの早起きが珍しいか。
「うん。誰かさんに叩き起こされたから。」
わざと大げさに言ってみる。
まぁ、耳元で叫ばれたんだし、
それぐらい言っても大丈夫……だと思う。
「俺だったら、そうは起こさないのにな。」
あたしの方を見てクスっと笑う。
ストレートに言われると、照れる…。
「そうだね。健伍はいつも『今日のおやつは~』って起こすもんね。」
そう。健伍はいっつも食べ物で起こす。
それにつられるあたしもあたしなんだけど…
おやつが美味しすぎるんだもん!!
「そうしない限り、起きないし。それとも…」
そう言ってあたしに顔を近づける。
ち、近い…