あま甘彼氏
『そ、そーゆーコトしないでっ!』
「え? 俺のおごりなんだから、
これくらいいいじゃないですか」
『む・・・・』
ほっぺが熱いのを感じながらもチョコを口へ運ぶ。
教室いこーかな・・・
「待ってください!」
『な、なにさっ』
「また1人でいたりなんかしたら、
どうなるか分かってるんですか?」
『ぁ・・・』
「龍太郎と喧嘩してるんでしょう?
なら今日は俺の近くにいてください」
『黒澤くんと2人きりっていうのも危ないもん!』
「ももさんっ!」
ギュゥッ・・・
『ゃ・・・ッ』
「俺をあんなクズ達と一緒にしないでください!」
『ご、めんな、さ・・・』
男の子特有の低い声が耳元で聞こえた。
なんだか背筋がゾクッとなる。