あま甘彼氏
・・・・・・
『んっ・・・ぁ・・・んん・・・』
うまく呼吸できなくて、
なんとか酸素を手に入れようと必死に息を吸おうとする。
それに、口の中で楠木くんの舌が動いていて意識が朦朧としてきた。
『・・・っや・・・んっ』
キスって・・・
好きな人としたら幸せなものなんじゃないの・・・?
今は怖いだけだよ・・・・・
『・・・っん』
楠木くんの唇がはなれて、
やっと開放された、と思ったけど。
あたしの唇から離れた楠木くんの唇は、
今度は右耳のところに来ていた。
『ぁっ・・・っ』
耳朶をペロッとなめられると、
恐怖心からか自然と泣き出していた。