【短】あたしの学校は元男子校!?
どいつもこいつも…一体何なの!?
あたしを、おもちゃ扱いしてるの??
「ちっょと…周くん冗談もさ…」
「冗談じゃないよ。本気だし…」
周くんのくりくりした瞳が、あたしを捕らえる。
「えっと…」
それって…どういうこと??
「だから…そういうことだから…」
そう言って、また唇を重ねてきた。
小さくて柔らかい周くんの唇は、何処か遠慮気味だ。
拓也君の強引なキスと違って。
キスをする度に、周くんの長い睫毛があたしの瞼に当たって、くすぐったい。
キスを3回くらいし終えると、思いもしない行動に出た。
「ふぅ〜ん。結構、小さいんだね」
「なっ!?」
あたしの頬は、ますます真っ赤に染まる。
だって、周くんがあたしの胸に手を当ててるんだから!!
「ちょ、ちょっと…周くん!?」
「ん??何??ってか、その呼び方辞めろよ??呼び捨てでさ」
周くんの声のトーンが下がる。
何か凄いオーラ出てるっていうか…。
目を逸らさずにはいられない。