【短】あたしの学校は元男子校!?
「言わなかったら、キスするよ??」
そう言って、周くんは不適な笑みを浮かべる。
「えっと…周くん…!?」
あたしは、何て言って良いか分からず、そう呟いた。
「…ん……」
その途端、また唇を塞がれる。
「今度から、君付けしたら、キスするから」
「え!?」
何それ!?
「早く…呼んで??」
「し、周…??」
あたしは、詰まりながらも必死に言った。
「ん。ご褒美」
そう言って、またキスしてきた。
「呼び捨てしてくれたら、キスのお礼するから」
どっちみち、キスされるんじゃん。
だったら、周くんの名前言わなかったらいいのか…。
─────キーンコーンカーンコーン
その時、グッドタイミングでチャイムが鳴った。
周くんは、あたしの額にキスを落とすと、席に戻っていった。