【短】あたしの学校は元男子校!?



「紅葉!!」


「ん??」



隣を見ると、俊也君がいた。



「あれ??もしかして、走る順番あたしと一緒??」


「うん♪」



え…。


あたし、絶対ビリ決定だ。



「紅葉…」


「ん??」



俊也君が、真顔であたしを見る。



凄く、拓也君に似てるな〜。


あんまり、区別つかないや…。



「髪にゴミついてる…」


「え!?ゴミ!?」



あたしは、急いで髪のゴミを取ろうとする。


すると、俊也君が取ってくれた。



「あ…ありがと」



あたしは、笑顔でお礼を言った。


何か、冷たい感じの人かと思ってたけど、優しいんだね。


拓也君みたいに、強引じゃないし。



< 34 / 57 >

この作品をシェア

pagetop