【短】あたしの学校は元男子校!?
「紅葉!!」
「ん??」
隣を見ると、俊也君がいた。
「あれ??もしかして、走る順番あたしと一緒??」
「うん♪」
え…。
あたし、絶対ビリ決定だ。
「紅葉…」
「ん??」
俊也君が、真顔であたしを見る。
凄く、拓也君に似てるな〜。
あんまり、区別つかないや…。
「髪にゴミついてる…」
「え!?ゴミ!?」
あたしは、急いで髪のゴミを取ろうとする。
すると、俊也君が取ってくれた。
「あ…ありがと」
あたしは、笑顔でお礼を言った。
何か、冷たい感じの人かと思ってたけど、優しいんだね。
拓也君みたいに、強引じゃないし。