【短】あたしの学校は元男子校!?
表彰式が行われ、1年がリレーで大逆転をした。
トロフィーを受け取りに行く吾磨君には目もくれず、あたしの目線はしっかりと、拓也君の後ろ姿に向いていた。
やっぱり…あたしは、拓也君が好きなのかもしれない…。
あんな奴の何処がいいんだろ…。
そんなこんなで、表彰式が終わった。
「紅葉…」
相馬に名前を呼ばれて気が付く。
そういえば、相馬に話があるって言われてたんだっけ。
「今行く〜♪」
あたしと相馬は、近くの木陰に場所を変えた。
「紅葉は気付いてたかもしれないけど…」
「うん??」
何のことか分かんないけど…
「俺…前から紅葉のことが好きだった」
「ふぅーん…」
そうなんだ…。
相馬の好きな人ってあたしか〜。
ふぅーん。