【短】あたしの学校は元男子校!?
「あたし、急いで買って来るよ!!」
「え…大丈夫なのか!?」
「うん!!すぐに帰ってくるよ♪」
あたしは、財布を持って学校に出た。
靴を履き替えて、玄関を出ようとしたとき、あるものに目が止まった。
「え…拓也君??」
拓也君が、自転車にまたがってこっちを見ていた。
「どうしたの??」
あたしが聞くと、拓也君は荷台を指さした。
あたしが首を傾げると、
「早く乗れよ」
とぶっきらぼうに言ってきた。
「う、うん…」
あたしは、荷台にゆっくりまたがった。
そして、ゆっくり拓也君の体に、手を回した。
「………」
「………」
自転車に乗ってても、沈黙状態。
何話したらいいか、分かんないし。
この沈黙、ちょっときついよ…。