『アリガトウ』と言いたくて。
≪萌未Side≫
アタシは悠優に全てを話すことにした。
□
去年の夏。
私は万引きに失敗し,店員に捕まった。
必死で言い訳してたけど,
店の人全然話聞いてくれなくて。
そのとき
「すみません!そいつ悪くないです!!」
そう言って入ってきたのが凌央。
クラスも違ったし,話もしたことなかった凌央がアタシを庇ってくれた。
「俺がコイツに命令しただけなんで…」
かなりの大嘘吐き。
私が勝手にやったことなのに。
凌央がかなり必死に謝ってくれて…
そしたら店員が疑いながらも見逃がしてくれたんだ。
店を出て,
「なんで助けてくれたの?」
って聞いたら
「お前が困ってたから」
とか言って。
「すっごい嘘ついたね」
って言ったら
「嘘も方便って言うしな」
そう言って笑った凌央がすごくカッコよくて。
一目惚れしたの。
何日かして告ったんだけど
『万引きする女は無理』
ってあっさり玉砕。
それでも諦めないで,
万引きを止めるから
って言ったら付き合ってくれた。
すごく嬉しくて,本当に万引きは止めるつもりだった。
でも,私は悪魔の声に逆らえなかった。
最低だって思う。
でも,それからはもう抑えがきかなくなって…
結局万引きは止められなかった。
アタシは悠優に全てを話すことにした。
□
去年の夏。
私は万引きに失敗し,店員に捕まった。
必死で言い訳してたけど,
店の人全然話聞いてくれなくて。
そのとき
「すみません!そいつ悪くないです!!」
そう言って入ってきたのが凌央。
クラスも違ったし,話もしたことなかった凌央がアタシを庇ってくれた。
「俺がコイツに命令しただけなんで…」
かなりの大嘘吐き。
私が勝手にやったことなのに。
凌央がかなり必死に謝ってくれて…
そしたら店員が疑いながらも見逃がしてくれたんだ。
店を出て,
「なんで助けてくれたの?」
って聞いたら
「お前が困ってたから」
とか言って。
「すっごい嘘ついたね」
って言ったら
「嘘も方便って言うしな」
そう言って笑った凌央がすごくカッコよくて。
一目惚れしたの。
何日かして告ったんだけど
『万引きする女は無理』
ってあっさり玉砕。
それでも諦めないで,
万引きを止めるから
って言ったら付き合ってくれた。
すごく嬉しくて,本当に万引きは止めるつもりだった。
でも,私は悪魔の声に逆らえなかった。
最低だって思う。
でも,それからはもう抑えがきかなくなって…
結局万引きは止められなかった。