『アリガトウ』と言いたくて。
それから2時間,歌ったり話したりして楽しんだ。
みんな本当にいい人で,初対面だということを忘れるくらい話し込んだ。
でも,ここに集まっているのは
『仲間』
って感じの人たち。
男とか女とか気にせずに楽しくおしゃべりできる関係で,恋には進展しそうになかった。
初めから合コンなんかじゃなかった。
カラオケBOXから出ると,外は真っ暗だった。
「うわっ!!真っ暗ぁー!」
「まぢだぁー!今何時ぃー??」
無駄にテンションの高い唯たち。
萌未もその一人。
「…」
「メグ?どぉしたのぉ??」
突然,萌未が立ち止まった。
「…凌央…」
萌未の視線の先には,凌央が立っていた。
「誰??こいつ」
俊也が萌未に尋ねる。
「…彼氏…」
萌未がゆっくりと答えた。
その語尾が小さくなっていたことに修羅場を感じたらしい五人は,そそくさとその場を後にした。
残されたのは,萌未・凌央,そして私。
微妙な沈黙が続く。
その沈黙を破ったのは,萌未だった。
「ごめん,アタシ今日は帰る」
萌未はそれだけ言って姿を消した。
「…追いかけなくていいの…??」
残された私は凌央に尋ねた,すると―
真剣な顔でこう言った。
「俺が話あんのは,お前だから」
みんな本当にいい人で,初対面だということを忘れるくらい話し込んだ。
でも,ここに集まっているのは
『仲間』
って感じの人たち。
男とか女とか気にせずに楽しくおしゃべりできる関係で,恋には進展しそうになかった。
初めから合コンなんかじゃなかった。
カラオケBOXから出ると,外は真っ暗だった。
「うわっ!!真っ暗ぁー!」
「まぢだぁー!今何時ぃー??」
無駄にテンションの高い唯たち。
萌未もその一人。
「…」
「メグ?どぉしたのぉ??」
突然,萌未が立ち止まった。
「…凌央…」
萌未の視線の先には,凌央が立っていた。
「誰??こいつ」
俊也が萌未に尋ねる。
「…彼氏…」
萌未がゆっくりと答えた。
その語尾が小さくなっていたことに修羅場を感じたらしい五人は,そそくさとその場を後にした。
残されたのは,萌未・凌央,そして私。
微妙な沈黙が続く。
その沈黙を破ったのは,萌未だった。
「ごめん,アタシ今日は帰る」
萌未はそれだけ言って姿を消した。
「…追いかけなくていいの…??」
残された私は凌央に尋ねた,すると―
真剣な顔でこう言った。
「俺が話あんのは,お前だから」