この世の果て
「狩り」と称される略奪は、主に自分達より力の弱い、他の少年のチームに対して行われた。

大人の男たちは、戦争で殆んど死んでしまっていたし、老人たちはまともな食料など持ってはいなかったからだ。

チームを狙った場合、運がよければ、もっと上玉の女が手に入る可能性があったからだ。


チームの人数は、多ければ多いほど良いというわけではなく、

数少ない食料をむだなく分けてかつ満足し、きちんとチームワークを乱さずに行動するには、数人が適していたのではないだろうか。

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