この世の果て

まだ、僕が今よりもっと背が低く、まだ神様の存在を信じていた頃、この星はとても素敵で綺麗な星だった。


空はどこまでも青く澄み渡り、水という水は清らかで、まわりには数えきれない種類の鳥や虫、植物であふれていた。


多くの人には、あたたかい自分の家があり、そして愛しい家族がいた。



僕も、そのうちの一人だった。




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