この世の果て


「じゃあ・・・ルナは何をお願いするんだい?」


「・・・ルナ?」



彼女は、いつのまにかすうすうと寝息を立て、眠りについてしまった。


天使のような寝顔。


僕は、彼女の頬を、そっと手の甲で撫でてみた。


その温かみは、何か大切なものを、僕に思い出させてくれる気が、した。





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