この世の果て
この女は、何を言っている?

神なんて、いる訳がない。

いたとしても、そいつはどうしようもない冷たい奴で・・・


傷つけ合い、罵り合う僕らを、遥か上空から見下ろす、単なるサディストだ。



女の頭をぐしゃぐしゃと撫でながら、ケンがつぶやいた。

「替わりを探さないとなぁ・・・」


誰も、それに異論を唱えるものはいなかった。



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