この世の果て

月明かりの中、


傷だらけの彼女を抱え、



僕は歩き続けた。




後ろには、燃え盛る廃工場。


返り血を浴びて、真っ赤に染まった僕を、より赤く照らす────




綺麗だろ?


まるで、ソドムとゴモラの炎上のようだ・・・





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