この世の果て
いつものように、僕が眠るルナの横に座っていると、彼女が僕に話しかけた。


「リュウ・・・?」

久しぶりに聞く、彼女の声だった。


「どうした?ここにいるよ?」


「・・・リュウ・・・」



何だか、久しぶりに彼女に会った気がした。


「何だい?」


「どうして、みんながあらそいあうの?」


「え・・・?」


「たべものがないから?あめがふらないから?」


僕は少し考えてから、こう言った。

「そうかも知れないね。」

「雨が降って、そこから緑が生まれて、果実が成って、魚が泳いで・・・お腹いっぱい食べれるようになれば、前みたいに楽しく暮らせるかも知れないね。」


「そうだね。そうなると、いいなぁ。」


「そうだね・・・。」


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