この世の果て
足元を見ると・・・


そこには一匹のうさぎ。



「お前・・・」



うさぎは僕をしばらく見上げた後、突然走り出した。

どうやら、ルナのところに案内してくれるようだ。



しばらくうさぎの後を追いかけると、黒いもやのようなものが突然、目の前を覆った。


一瞬目を閉じる・・・






瞼を開けると、目の前には、なだらかな丘が広がり、葉の落ちた大きな樹があった。



その樹には、血の様に赤い実がところどころに成っていた。

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