この世の果て
やがて、

僕たちの街にも、パイナップルのような爆弾がぱらぱらと落ちてくるようになった。

僕のような子供がいるかも知れない、父のような男が落としただろう爆弾は、まるで天からの啓示のように真っ直ぐこの街に降りてきた。


啓示を受けとれば、天国に召されるのがほんの少し、早く、楽になる。


それだけのことだ。



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