*俺だけのマドンナ*
それにしてもオーナー、
一番可愛い子つけとく
っつったよな?
なんで新人なんだよ。
それに俺のタイプじゃねーし。
こんなキャピキャピした女は苦手だし。
俺はさ、もっとこう、なんてゆーの?
大人っぽいキレイどこがいいんだよな。
俺はあたりを見回した。
いねーか。
いくら有名なキャバクラっつっても
そう簡単にいねーよな。
ストライクゾーンの女。
「ねぇねぇ、レイトさんてば〜。」
「あ?わりぃ、ぼーっとしてた。」
「疲れてるんですか?じゃぁカリンが癒してあげますよー。」
「ヤラしてくれんの?」
「えっ‥‥‥?」
「はは!冗談だよ。さすが新人だな。うぶだな。」
「からかわないで下さいよ〜。」
「ここのナンバーワンは?」
「アリサですか?」
「アリサっつーの?変わったのか?」
たしかこの店のナンバーワンは
ユリって名前じゃなかったか?
「はい。ユリさんだったんですけど、ユリさん辞めちゃって。アリサも私と同期で入ったんですよ。」
は?新人でナンバーワン?
んなバカな。