*俺だけのマドンナ*
「レイトぉ〜!」
うわ。
出た。
この女、めんどくせーんだよな。たしか綾子だったかな。
やたらベタベタしてくるし、
香水くせぇし、
髪はグルングルンで俺に当たって
うぜぇし、
化粧も濃いし、
いつも胸の谷間強調してくるし。
まぁそれだけはいいとしよう。
俺も男だ。
「ねぇレイト?今日は最後までいてもいい?」
「閉店まで?」
「うん。それでね?レイトも今日はもうずっと私についててほしいの。」
「いや、それは難しいな。ご指名いただければ行かなきゃなんねーからな。」
「‥‥そうだよね。じゃぁお願い。アフターお願いしてもいい?」
「アフターか。あぁ今日は大丈夫だよ。」
「ありがとぉ!嬉しい!」
綾子はそう言って俺に抱きついた。
おいおいおいおい、
思いっきり乳あたってますけど。
こいつ、わざとだな。
完璧、誘ってんな。
「レイトさん、指名入りました。」
「あぁ、今行く。」