*俺だけのマドンナ*
店に着くとすぐに控え室に呼ばれた。
「なんすか?」
「レイト、大変なんだよ。あの葵って子いるだろ?あの子、今来てんだけど、もう今日だけで150万は越えてんだよ。」
「は!?150万!?」
「店の一番高いやつ、今何本めかわかんねぇよ。」
「なんでまた‥‥」
「それがな、レイトが来るまでやめないって言うんだ。休みだって言っても聞かねーんだよ。」
「俺!?」
「葵ちゃんはレイトの客だろ。あの子、おとなしそうに見えるけど、さっき、私はレイトさんの一番になりたいから‥‥とか言ってさ。綾子ちゃんを敵視してるみたいなんだ。」
「また綾子が原因か。綾子は特別でもなんでもねぇんだけどな。」
「客から見ればそう見えるんだろうな。ちょっと今から着替えて葵ちゃんのとこ行けるか?」
「はい。やめさせます。」
俺は置いてあったスーツに着替え、
葵のところへ行った。