*俺だけのマドンナ*
「こんばんは。」
「あ‥‥え?レイトさん?今日お休みって‥‥」
「分かってんじゃないですか。なんでこんなに入れてんすか?」
「あの、私、すいません。レイトさんに少しでも喜んでほしくて‥‥私‥‥すいません。」
「いや、嬉しいけど、こんな頼み方はよくないよ。今日はもう帰ったほうがいいよ。」
「はい。すいません。これ、今日の‥‥」
そう言って葵は札束が入った
封筒を手渡した。
どっから出てくるんだ、この金は。
葵はおとなしく帰っていった。
オーナーにお金を渡すと
驚きを隠せない表情で
受け取っていた。
そりゃそんな顔にもなるよな。
実際、俺も受け取ったとき
ちょっとびびったよ。
っつーか引いたよ。
けど葵のおかげで俺の成績は
飛び抜けてよくなった。