*俺だけのマドンナ*

また次の日から連勤が始まった。




ある日、久しぶりにアリサの店の
前を通った。


最近、アリサのことを考えるときが減った。




だんだん熱も冷めてきているような
気がしていた。

たった一回会っただけだし、
印象も薄れてきている。








そんなとき、
またアリサを見かけてしまったんだ。




アリサは、また男と一緒に
店の前でタクシーを待っていた。


この前のキモイ親父ではなく
今度は若そうな男。

やり手そうなスーツを着たヤツ。


なんだあいつ。


なんかムカツク。






そして思わず俺は、
アリサに声をかけてしまった。










< 72 / 92 >

この作品をシェア

pagetop