*俺だけのマドンナ*
また次の日から連勤が始まった。
ある日、久しぶりにアリサの店の
前を通った。
最近、アリサのことを考えるときが減った。
だんだん熱も冷めてきているような
気がしていた。
たった一回会っただけだし、
印象も薄れてきている。
そんなとき、
またアリサを見かけてしまったんだ。
アリサは、また男と一緒に
店の前でタクシーを待っていた。
この前のキモイ親父ではなく
今度は若そうな男。
やり手そうなスーツを着たヤツ。
なんだあいつ。
なんかムカツク。
そして思わず俺は、
アリサに声をかけてしまった。