*俺だけのマドンナ*

「休憩しようか。それにしてもタクシー遅いなぁ。歩いて行っちゃおうか?」


「いえ、タクシー待ちましょうよ。」



来ないで、タクシー‥‥


誰か助けて‥‥






‥‥‥ッ!!




何!?








急にオヤジはあたしの手を握ってきた。




「アリサちゃんの手は温かいなぁ。」



ベタベタ触りすぎでしょ。



「そうですか?そんなことないですよ、冷え性なんで。」


「温かいよ〜。体はもっと温かくなってんだろうね〜。」



やめて!

変態!








オヤジはだんだん手から腕を触ってきた。





「くすぐったいからやめてくださいよ〜。」


あたしはなんとか当たり障りのない
言葉を選び拒否をした。



でもオヤジはそんなんで
離してくれるはずなくて‥‥




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