*俺だけのマドンナ*
今日もレイトさんのことを考えながら
出勤の準備をして店に向かった。
今日も休む暇なく指名が入る。
「アリサさん、お願いします!」
ボーイさんに何度も呼ばれた。
一つのテーブルに、
たった数分しかいられない。
でもお客さんは文句言わず、
「また戻ってきてね。」
と言ってくれる。
だいたいが戻れずに、
代わりの女の子が相手をする。
そして、時間的に今日最後の指名。
最後のお客さんは
スーツを着た、若い人だった。