*俺だけのマドンナ*
「アリサちゃんは酔うとどうなるタイプ?」
「あたしですか?あたしは‥‥まだそこまで飲んだことないんでどうなるかわからないです。」
そう言ったとき、
あたしはその人の
目付きが変わるのを
見逃さなかった。
「そっか。じゃぁ今日はたくさん飲ませよっかなぁ。あはは!」
この人も、結局ヤることが
目的なの?
違うよね?
そうじゃないよね?
あたしの考えすぎだよね?
「酔ってヤバくなったら、俺が介抱してあげるよ。」
たぶん、
あたしの勘違いなんかじゃない。
そのとき、向こうのほうに
一台のタクシーが見えた。
もう逃げたい‥‥‥
そう思ったとき‥‥‥‥
「アリサ!」
誰かに呼ばれた。