*俺だけのマドンナ*

俺は車を止めて少しバックした。





「どうした?」



「はぁ‥‥はぁ‥‥あ、あの!レイトさん‥‥あの、えっと、連絡先とか‥‥教えてもらえませんか?‥‥あ、今日のお礼とか、何か‥‥したいと思って。」


アリサは息があがって
うまく話せないのに、
一気に焦りながら話している。






「いいよ。赤外線できる?」



そう言って連絡先を交換した。




かっこつけてクールに返した俺だけど、
内心、めちゃくちゃ嬉しくて
顔がにやけそうだった。



でもそんなんダセェから
必死にこらえた。







「ありがとうございます。おやすみなさい。」


「あぁ、またな。」






その日俺は、
携帯を枕元に置いて寝た。




ダセェ。
恋する乙女かよ。


マジあり得ねぇ。。。。




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