平凡な憂の非日常
第一章~困惑~

憂の憂鬱

自分のやりたい事を見つけてやる!


田舎の彼女に見栄張って上京して1年。


毎日、バイト先からアパートに帰る日々の繰り返しで、そんな期待も磨り減ってしまった。


いまじゃ何の為に生きているか、さえ分からない…


東京に来たら、きっと何でもあって、劇的に世界が変わると思っていた。


でも、自分がちっぽけで世界で何の役割も持たない無駄な存在だと考えるのに、そう時間はかからなかった。
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