ただ伝えたくて
理沙は圭のパンフレットを見ると、嬉しそうにパンフレットを指さして言った。


「ジェットコースターが良い!」

その言葉に圭は驚きながら言う。


「神崎って絶叫系平気なんだな」

「うん!あれ?もしかして苦手?」


そう聞いてくる理沙に、圭は笑顔で答えた。

「いやっ、俺も好きなんだ」

圭が今まで付き合った大体の女は、自分を可愛く見せるために絶叫系を苦手と言う女ばかりだった。


だから圭は素直に自分を見せてくれる理沙にさらに興味を持った。


それから2人は、大体の乗り物を乗りつくしたので観覧車に乗ることになった。

「そういえばさ、神崎って彼氏いるのにWデートなんて良かったのか?」

その言葉に理沙は驚きながら言った。

「彼氏なんかいないよ!
噂があるけど、私好きな人もいないし?」

「そうなんだ」

圭はそれを聞いて安心している自分に気づいた。


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