極甘Story
「ッ・・・・・。」

私は顔を両手で覆った。
だって、知らないうちに視界がぼやけて、
机の上に水に粒がのっかっていたから。

「ちょ、笑梨・・?!どうした?」

そんなユッチの優しい声を聞くと、
また涙が出てきちゃう...。

「笑梨・・・。」

ユッチは黙って、私の背中をさすってくれた。

きっと、昨日のことだろうと
分かってくれたんだと思う。

「ごめんね。もう大丈夫だから。」

あと5分で休み時間が終わる。

「笑梨・・。こんなときでなんなんだけどさ、私、引っ越すんだ...」

「え・・・」

突然の一言だった。

「ど、どこに・・」

「沖縄に引っ越すの。お父さんがいるから。一緒に暮らすことにした。」

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