極甘Story
「ごめんね、祐・・ッ・・。」


私はもう、名前でユッチのことを
呼べなくなってしまっていた...。


「笑梨・・・。あたし、笑梨のこと親友だと思ってるからね?」

「うん・・。ありがと・・」


――――――――――――――――――――


「思い出した・・?」

ユッチは私のちょっと泣きそうになる
顔を、優しく覗き込んでそういった。

「うん・・。」

「つらかったよね。でも、笑梨には私がいるからッ!」

「う・・んッ・・」

あたしはユッチの胸に、飛び込んだ。


「ありが、と・・。祐・・・梨・・。」

そういうと、祐梨は、
私の髪をぽんぽんと優しく叩いて、

「あ、もう行かなきゃっ」

って、照れたようにそう言った。



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