イジメ~微笑み【中編】
私は、すぐにサト美にその紙を押し返した。
しかし、サト美はそれに動じず、
「ちょっと、もっとちゃんと見てよ。二人の顔とか、下の文とか!」
サト美の妙な迫力に押されてしかたなくもう一度目を通す。
そこに写っている女の人のブラウスは大きく前が開き、間から胸が覗いている。
そして、背後に立っていた男の左手が、女の人の右の胸を触っていた。
さらに、男の右手は、スカートをたくし上げて、女の人の太ももの間へとのびていた。
できるだけ生々しい部分を見ないように、言われた通りの場所に目を通す。
「・・・え?これって!」
私は、言葉を失った。