イジメ~微笑み【中編】

「一緒に帰るの久しぶりだね~」

相変わらず、当たり障りの無いことを喋っていた。
授業のことや、テストのこと。天気や気候のこと。

駅に着き、電車に乗った。

中吊りに、高校生の殺人事件のことが書いてあった。

「最近、怖くなったよね~」

そんなことを喋った後、少しの間ができた。

私は、その沈黙が少し重く感じた。

< 34 / 41 >

この作品をシェア

pagetop