four leaf clover ~幼なじみのお兄ちゃん?~
「ありがとう。」


そして、私はその場を去ろうとした。


「おい!」


「ん?」


「聞いていいか?」


「何?」


「それ、どうしたんだ?」


「ん?これね。本当は恥ずかしくてあまりみんなに言わないんだけど・・・。」


拾ったお礼だし教えてあげよう。


「笑わない?」


「うん。」


「これはね、小さい時に引越しした大好きなお兄ちゃんに貰ったお守りなの。」


「お守り?」


「うん。幸せの葉っぱ。これを持ってたらもう1度お兄ちゃんに逢えるかな?って。」


「で、逢えたのか?」


私は横に首を振った。


「まだ逢ってない。」


「逢いたいか?」


「うーん。逢いたいけど・・・わかんない。」


「そっか。」


そう言って私達は本当に分かれた。







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