あの日の夕日が優しかったので
そして、今に至る。
あの、ドラ〇もんヤロウのせいで脇腹が赤くなるほど肉をつねって笑いをころした入学式
はもう10分も前のことで。
1-Dと書かれた表札的なものがぶら下がり
これから何か起きないかぎり毎日お目にかかるであろう僕の、否僕等の
教室に足を踏み込んだのであった。
ガタガタのイスに腰を下ろし、この前買ったばかりの音楽プレイヤーをいじり
ながら教室をみわたしてみる。
あの「うわ~その筆箱かわいいーみせてー」「うん、いいよ~」
「メアド交換しようよー」
「部活何はいるのー」
とまぁ、だいたいこんな感じの、
友達を作るためだけを目的とした
会話をかわし
見事それに成功した人たちは
早くもいくつかのグループにわかれて騒いでいる。
あとは、話しかけられるのをひたすら待ってるヤツとか
タイミングを逃してしまったヤツだとか、ただ単に友達はいりませんって
ヤツだったり、あからさまに話しかけないでオーラだしてるヤツが
教室に何人かみられる。
(まぁ、僕もそうですけどね)