あの日の夕日が優しかったので
「・・・入ってあげてもいいよ。」
ニンマリとほくそ笑んでみた。
「ほ、ほんと?いいよ、無理しなくて
入りたくないならいいんだよ?」
春から誘ってきたくせに
本人があたふたし始めた。
「別に無理してませんよ。」
そう言う僕に安心したように
笑う。
こんなに表情がコロコロ変わるヤツ
はじめてみた。
「あーんで、部員って何人いるん
ですか?
・・・まさか僕等2人ってこと
ないよね。」
「うん。あと一人いる。
名前がねー・・・」