7日間恋愛。
「あかね着いたぞ。ここ、お前ん部屋だろ?」
俺は、あかねをお姫様だっこしたまま
あかねの部屋の前に立っている。
「ありがと、智♪」
そう言って俺を見上げたその顔が
やけに色っぽくて
やけにかわいかった。
「そんじゃ、おろすぞ。」
そう言って、俺はあかねをおろそうとした。
「ちょ…智ストップ。」
「んだよ?」
「私、今歩けない…」
はい?
歩けないだと?
「俺に、お前を部屋の中まで連れてけと?」
「そーゆーこと!!」
んな無茶な……
ガチャ…
あかねがドアを開けた。
「ほら、連れてって?」
俺は仕方なく、あかねをベッドまで運んだ。
「ほらよ。もういいか?」
あかねをベッドにおろした。
あかねは、ふぅと息をはいた。
「ありがとっ^^♪
助かりました☆」
満面の笑みで、俺を見上げてそういった。
その笑顔を
いつまでも
いつまでも
見ていたい
そんな気持ちが
俺の心をよぎった。
1週間だけじゃなく
ずっとずっと
見ていたい…
独り占めしたい。
俺の中に
“恋”
と言う感情が
芽生えつつあった―…