7日間恋愛。





「ん〜…やべぇ、寝すぎた…」


仮眠から目覚め、時計を見ると午前9時。
既に仮眠じゃなくなってる……





「あかねはまだ起きてねぇのか。」



俺はゆっくり立ち上がって、ソファーに座りテレビを着けた。





「おはよー」


頭をかきながら、あかねが起きてきた。



ふいに昨夜の出来事が、頭をよぎった。



キ、キスした………



そんな事知るわけないあかねは、既に作ってある朝食を、えさを待つ小鳥のような目で見ている。





「おー、智作ったの?」

「お、おう。」





昨日の出来事のせいで、あかねの顔が見れない。
きっと今の俺の顔は、耳まで真っ赤だろう。


あかねが俺の異変に気付いた。

「智ー?どうしたの?」

「なんでもねぇ…。」

「あそ。」




返事すら、まともにできない。


俺、重症だな………






< 29 / 66 >

この作品をシェア

pagetop