7日間恋愛。
しばらく私は何もしゃべらず、その来客者を見つめていた。
「あの、川原あかねんちは、ここであってる?」
「あっ…は、はい…」
その来客者はそれだけ言って
ずけずけと家に入っていった。
「ちょっ、どちら様ですか?!」
「ん?聞いてねぇの?1週間だけ預けるって。」
こっこいつが…
「俺、真鍋智(マナベサトシ)。」
私は自己紹介なんか聞かず、智をまじまじと見ていた。
男にしては、綺麗すぎる瞳。
筋の通った鼻。
程よく赤い唇。
焦げ茶色の天パがかった髪の毛。
スラッとしていて、足長のスタイル。
思わず見とれてしまった。
「んだよ!!何にやけながら、俺ん事見てんだよ!!」
「ふえっ!?!?えっ、何か言った?」
「ったく。変なヤローだな」
「もしかして、俺にホレたか?」
「はっ!?!?誰があんたなんかに!!!」
「バーカ。冗談だよ」
この言葉に少し動揺した――…
――だって
その綺麗すぎる瞳で
私を覗き込むから…