7日間恋愛。
ほんとはやだ。
行ってほしくないよ。
会ってほしくないよ。
私だけを見ててほしいよ。
でも……
「ほら!!行かないの?」
今にも泣きそうなのに、無理やり笑顔を作る。
「んじゃあ…ちょっくら行って話しつけてくる」
「行ってらっしゃい!!」
『バタン。』
玄関のドアが閉まった。
「やだっ…何、やってんだろ私……っ」
こらえていた涙か、一瞬にして溢れてきた。
きっと、智は私の事なんて、何とも思ってない。
だったら、昔の彼女と居た方が楽しいだろう……
だから、あんな事言っちゃったんだ………
「私、なんてバカなんだろ……」
智とずっと、ずっと、一緒に居たいよ………
この瞬間自覚した。
私――…
智のこと
“好き”なんだ――…