恋ベタ彼氏と天然彼女。
出会い1日目。

SAKURA SIDE

「邪魔なんだよ。」


「!!…うっ…ふぇっ…」




私は山内 桜、高校1年生。


今、購買にいるんだけど、すっごくピンチなのっ!!




「あ~あ、泣いちゃったょ~。ユウト、どぅすんの??」


「女の子泣かしちゃダメだって習わなかったか??」


「うっせーよ。こいつが勝手に泣き出したんだろ。」


「うっ…うぇ~ん…ひっく。」




今、男の人3人に囲まれてて…


すっごく怖いっ!!




「チッ…俺が悪かったって。な?」


「いッ…いえッ…私が悪いん…ですッ。失礼しますッ。」




―――――ダッ…




はぁ…怖かったょぉ~…。




「あっ、桜お帰り~…ってまた泣いてんの!?」


「麗ちゃぁ~んっ!わぁ~んっ…うっ」




この人は私の親友の高林麗(れい)ちゃん。


すっごく美人なのっ!


私の性格と真逆でいつも守ってくれる優しい人。


最初会った頃は、金髪で(今もだけど)ピアスたくさん付けてて怖かった印象が…。




「やっと一人で購買行けると思ったのに。どぅしたの??」


「ふぇっ…うっ…うゎぁ~んっ」


「ほら、ゆっくり話してみて。」


「おっ…男のっ人3人にっ…囲っまれてっ」


「…えぇ~!?それだけッ!?」


「そっ…それだけってっ…わぁ~んっ」


「あぁ~ゴメンゴメン。で、誰だか名前わかる??」


「えっと、確かっ…一人はユウトって」


「えぇぇぇぇぇぇッ!?!?」


「??」




麗ちゃんが固まっちゃったょ…
なんでッ??




「えっと…麗ちゃんどぅしたの??」


「桜。」


「ん?」


「あんた、久しぶりにやっちゃったね。」


「どっどーゆうことッ??」
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