スノーパウダー



ーふと気が付くと、アタシは誰かに抱きかかえられていた。

まっ金々の“いかにも”って男

記憶を探ると、何回か見かけたことがある奴だった。

アニキ関係の奴だ。

集まりに顔を出していた記憶がかすかにぁる。


「ちょっ離せ!!」


とりあえず、渾身の力でバタバタ暴れてみたが、奴の腕は緩まるどころかびくともしない。


「お前誰だ?アニキ関係の奴だろ!?」

「・・・」


暴れても無駄だと分かったアタシは、今度は奴が何者なのか明らかにしようとした。

が、シカトだった。

ってか、無反応・・・

アタシの存在なんて眼中にないかのような態度ー


「てめぇ!!シカトこいてんじゃねぇよ!!だいたいー」

「・・・ぇ」

「あ?」

「うっせぇ」

「はっ!?」

「だまってろ」


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