高飛車女と副会長

超絶自己チュー女の日常

そこは、道路だった。
どこにでもあるような普通の道路。
ちらほらと人が見える。

私は走ってる。
全速力で、腕を振り上げて。
その後ろから誰かが私を追いかけてくる。

私の名前を必死で呼んでる
音色。音色!

それでも私は止まらない。止まれなかった。止まったら全てを受け止めなければいけなくなる。

それは嫌。

後ろから、足音ではなく、車の音がした。どんどん、その音が近くなる。

どんどん、どんどん。

あまりに近くなってくるので、私は思わず振り向いた。
腕をつかまれた。

思いっきり歩道におされた。

あぁ…車。来ないで。

私から、私から…。
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