高飛車女と副会長
俺はふと、学校で会った失礼な女を思い出す。

あー、思い出すだけでムカつく。ふざけんなよ。

「俺も会った。」

「は?誰に?」

これは誰かに聞いてもらいたい。そうじゃないと、怒りでどうにかなりそうだ。
「実は…。」

俺は今日起こった事を包み隠さず全部つげた。意外と聞く方の中野は、素直に俺の話を聞いてくれた。

そして全て聞き終わった後、何やら考えこんでしまった。

俺はその間、あの女の事を思い出す。
漆黒の髪、整った顔立ち、凛々しく、上品な雰囲気の女。
黙ってたら、素直に可愛いと思えるのに。

もったいない。

むーっと考えこんでいると、今度は中野が口を開いた。

「その女子、可愛かった?」
俺は目を丸くする。
なんだよ突然。

中野が、まるでパズルのピースを必死で組み立てているような勢いだったので、俺は渋々答えた。

「まぁ…。そこら辺では見ない美人だった…と、思う。」

不本意ながらねっ!!
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