高飛車女と副会長
「何?」
??と、部屋中をキョロキョロと見渡す。
すると、突然頭を力まかせに叩かれた。

何とか態勢を保つ。

「風呂がわいたんだよ。自分の家位ちゃんと把握しとけ、ボケ。」

俺は後頭部を痛そうにさすりながら、洗面所の方に目をやった。

…そういう事。

はっはーんとあごを上下にふり頭に叩きこむ。

もはや日常となった、中野も暴力。怒る気力もない。
中野は風呂の湯加減を確かめてから、さっさと洗面所から出てきた。

「放っておかれる方と、縛られる方。お前にはちょうどいい機会じゃねぇか。」
俺は、さっき見つけた雑誌から目を離して中野を見た。
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