恋文【短編】

少しあわてた風な先生は

後ろにくくりつけていたネクタイを外して、

人差し指で頬をかいた。

「いや、やりすぎた。ごめん。

けど、お前は来週まではこの学校の生徒だから。

それまでは……な。

どうしようもないわけよ」
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