あいらぶゆー♥元ヤン?イケメンと天然な彼に振り回されて私の高校生活グダグダです。
「良かった…無事で…
オレ…またあんなことになったらどうしようかって…怖くて」

私の前で肩を上下して荒い息をしていたのは…
優羽吾くんだった

もしかして心配して追いかけて来てくれたの?

「咲妃さん…は?」

「あぁ…とりあえず送ってきたけど…あんま相手できてなかったかも」

そう言っていつもの笑顔でニッコリ笑う

「ありがとう…私も心細かったから…嬉しい」

優羽吾くんの瞳に吸い込まれそうになりながら
咲妃さんにちょっと
罪悪感を感じる


「みう…オレ…」


な…何?


優羽吾くん地面に膝をついて前かがみになると私の目をじっと見つめる


背中に回した手に少し力が入ったかと思うと


…あっという間の柔らかい感覚に、自然と私は
目を閉じてしまう


うそ…


優羽吾くんのしっとりとした唇がゆっくり私の
唇を何度も包み込む


優しいキス…


溶けるようなキスって
こういうこと?

体の芯が熱くなって
ボーっとするような
甘い…甘いキス


優羽吾くんの手が優しく髪に触れるのがわかる
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