あいらぶゆー♥元ヤン?イケメンと天然な彼に振り回されて私の高校生活グダグダです。
さくうっ


耳元で小気味いい音
が聞こえた


と同時に私の足元にはらはらと落ちる…髪の毛


え…これって


呆然として声も出ない


私の耳に届くそれは…数年かけて頑張って伸ばした髪をいとも簡単に切り落としてしまう軽快かつ残酷な音だった


床の上に次第に降り積もる髪の山を眺めながら
しばらく呆気に
取られていた


「あ…あの~…
何やってるんですか?」

事態が把握できず
思わず敬語になる


愛斗くんご機嫌な感じで鼻歌なんか歌ってる


「カットしてんの」


はいぃ?


「カットしてなんて…私頼んでないんですけど」

ハサミ持ってるし急に動くのも怖いから、愛斗くんに背中を向けたままで顔だけ斜め後ろに振り向いた体勢になっている私


いつになく愛斗くんがあまりに楽しそうに髪を切ってるもんだから、だんだん怒る気も失せてくる
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