あいらぶゆー♥元ヤン?イケメンと天然な彼に振り回されて私の高校生活グダグダです。
本当は愛斗くんのことで言い訳したくて頭では色んな言葉が浮かぶもののなかなか口にできない


キィ…


桜並木が終わる頃、優羽吾くんが自転車のブレーキに手をかける


「あのさー…」

「あのね…」


お互い同時に話し始め
二人顔を見合わせる


「ごめん…オレみうのこと待ってたくせに会ったらうまく話せねーやぁ」

ちょっと困った顔して片手で自分の頭をクシャ
クシャしてる


さっきスィーツグラフィティの話するって言ったのはやっぱりカナちゃんに対する口実だったんだ


「ちょっと場所
変えよっか…乗って」


ニコッと笑うと
自転車にまたがって
私を後ろの座席に促す


…乗せてもらうの
入学式以来だあ~


あの時はまだこんなに仲良くなれるなんて思ってなかったし、それにまさか告白されちゃうとは…

後ろの荷台に座り
優羽吾くんの腰の
辺りにそっと手を添える
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