あいらぶゆー♥元ヤン?イケメンと天然な彼に振り回されて私の高校生活グダグダです。
そしたら意外にも優羽吾くんの方がたまりかねてはあって溜め息つく


「…そんな顔すんなよ
あ~ダメだ、またキスしたくなってきた」


ええっ今何て?頭の中がポッポしてきた~また昨日のシーンが頭に出てきて私の頬が赤くなる


優羽吾くんも手で顔を扇ぐと、恥ずかしそうに
ニッと笑った


「…でも愛斗がそういう風に出てきたんならオレもみうに簡単に手ぇ出せないな…アイツ怒らせたらチョー怖いから」


優羽吾くん、カバンを右肩に持ち直すと私に左手を差し出してくる


「これ位ならいっかな」


って私の手を軽くとる


重ねられた手のひらから優羽吾くんの温かなぬくもりが伝わってくる


とく とく


私に合わせて歩幅を狭めゆっくり歩いてくれる


歩くスピードと、波打つ心臓が重なり合う


心地いいな


あー何て幸せなんだろ
…愛斗くんのあの
話さえなければ


ふと愛斗くんのこと
が頭によぎる
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